授業方針

問題の発見と解決

注目すべきことは、次の2つです。

  • 本人ができること
  • 本人ができないこと

ご本人がやっていることを見ながら、これらを調べることができます。時間はかかりますが、様子を詳しく見ながら、勉強の困りごとを解決するよう努めます。

分からない単語を辞書で調べようとしないという問題があったとします。ここで、「分からない単語を辞書で調べなさい」と指示しても、効果があるとは限りません。

指示する前に考えるのは、次のような問題です。

  1. 文字が読めない。
    • 漢字の読みが分からない。
    • 英単語のスペルをよく間違っている。
    • 英語の発音記号が読めない。
  2. 辞書が読めない。
    • 辞書に書いてあることが分からない。
    • 芋づる式に次々と調べることができない。
    • 文字そのものに意味があると思っている。
  3. 分からない単語を判別・整理することができない。
    • 分からない単語が分からない。
    • 「熟語かもしれない」と想定できない。
    • 対義語が分からない。
  4. 電子辞書の使い方が分からない。
    • 手書き検索ができると知らない。
    • 説明書が読めない。
    • 辞書の使い方をスマホで検索できない。

「できるようになる」という目的からは、これらの問題に取り組むのが先です。

反復練習

私を含め大体の人は、いくら丁寧ていねいに説明されても、6時間後には内容を忘れています。また、説明を一度されただけでできるようになる人も、それほど多くはありません。

人が何かを身に付けるためは、間違いを何回も指摘されることが大切になると思います。そのため、必要に応じて、反復練習をしていただきます。

速やかな対応

各科目で分からないものに、速やかに対応します。

特に、高校数学と高校英語については、標準的な問題に、初見でもある程度は対応できると思います。

英語の長文は、学校のワーク1ページ程度であれば、目を通すのに2~3分ほど時間を頂くことになるかもしれません。目安としては、共通テスト(2023年1月14日)の英語リーディングの文章を全て読み、60分で100点となる程度の精度と速度です。

怒らない

教師は怒るものだという印象をお持ちかもしれません。実際、聞くところによると、自分の思い通りに動かないということに怒る人もいるそうです。

私は、相手が期待通りに動かない場合でも、怒らずに対応いたします。

特に、問題を解くことができないという理由では、怒りません。勉強ができないのは、必ずしも、本人のせいではないからです。

私は、ご本人が「できない」から「できる」へと変わることを大切にしております。

カリキュラム

もちろん、長期的には、教科書・問題集・入試過去問集に沿って進めます。

しかし、短期的には、どのように進むかは分かりません。何を扱うかは、ご本人の状態を見ながら臨機応変に決めます。

問題のある部分が見つかるたびに、解決・改善するように練習し続けることになります。また、ご本人が疲れているようなら、負荷を軽くすることもあります。

スケジュールの予想がつかないことは、ご了承ください。